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芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)

「芍薬」と「甘草」というたった2種類の生薬から構成される妙薬

漢時代の「傷寒論」という古典書に載っている処方で、現在でもよく使用される代表的な漢方薬のひとつ。

この処方は2種類の生薬から構成されており、どちらの生薬も痛みを緩和する作用があり、けいれん性の痛みの緩和薬など、各種の痛みに広く用いられています。


効能・効果

 本処方は、筋肉の異常な痙れんやこむらがえり、腰痛・神経痛、生理痛、胃痛などさまざまな痛みの緩和に用いられます。

その作用は筋肉緊張の弛緩で、横紋筋、平滑筋のどちらに対しても作用するとされます。


芍薬は、筋肉や腱の異常緊張を緩和させ、また甘草は急迫症状を緩和して芍薬の作用を増強します。「下肢の痙れん性疼痛(こむらがえり)や胃腸の激しい痛みなどの、急激におこる筋肉の痙れんを伴う疼痛などに用いる」


原文【傷寒論】

 傷寒、脈浮、自汗出、小便数、心煩、微悪寒、脚攣急、反与桂枝欲攻其表、此誤也。得之便厥、咽中乾、煩躁吐逆者、作甘草乾姜湯与之(中略)若厥愈足温者、更作芍薬甘草湯与之、其脚即伸。

 
 
 

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