小柴胡湯(ショウサイコトウ)
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- 4月2日
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元来、急性伝染病に対する抗炎症薬としてはじまった方剤「小柴胡湯」
漢方の「傷寒論・金匱要略」という古典書に載っている処方。現在でも頻用される漢方薬処方で、7種類の生薬「ニンジン、タイソウ、ハンゲ、ショウキョウ、オウゴン、カンゾウ、サイコ」から構成されており、処方の名前は原料主生薬のサイコに由来している。
効能・効果
「吐き気、食欲不振、胃炎、胃腸虚弱、疲労感及びかぜの後期の症状 」本処方は寒さなどの病因が体表面から一段深く内部に入り込み出現する病証に適応。 病因が体表でなく体の内部に入り込み、胸脇などの体の側面や中部で正気と邪気が格闘し、発熱と悪感が相乱れる病証が出現します。また、胸脇部に膨満感があり苦しい・胸苦しい・嘔吐すると楽になる・食欲低下等の病証や、気分が晴れない・口が苦い・咽が乾燥する・めまい・げっぷがでる等の病証も出現。本方剤はこれらの諸病証に適応し、主に柴胡を生薬の中心とします。体内部に入り込んだ熱を解消し、オウゴンはその作用を補強。ハンゲ・ショウキョウ・ニンジンは消化器機能を高め、体を守る力の補強に働きます。
原典【傷寒論・金匱要略】
傷寒五六日、中風、往来寒熱、胸脇苦満、黙黙不欲飲食、心煩喜嘔、・・・小柴胡湯主之
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