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夏野菜の効能

トマトが赤くなると医者が青くなる



「A tomato a day keeps the doctor away.」ヨーロッパでの諺ですが「毎日トマトを食べると医者にかかりにくくなる」といった意味になります。


夏になると暑さで体の中に熱がたまり疲れやすくなるだけでなく、水分の取り過ぎなどによる体調不良や食欲不振につながりますが、夏野菜にはこの夏風邪や夏バテを予防する効果があります。


夏野菜にはキュウリ、トマト、ナス、ゴーヤ、カボチャ、ピーマン、スイカ、モロヘイヤに代表される様々な野菜があり、トマトだと抗酸化作用のあるビタミンAやCが含まれるだけでなくリコピン類も、ピーマンだとカロチンや豊富なビタミン、食物繊維なども含まれ夏に不足しやすい栄養素も補ってくれます。またキュウリはカリウムが多く含まれ利尿効果が高いため体を冷やすだけでなく、水分の取り過ぎによるむくみも解消してくれます。


このように夏野菜には夏の体調不良を改善してくれる栄養素が多く含まれており、旬なものを口にするということがいかに大事かということがよくわかります。


「黄帝内経」という漢方薬の源のひとつといわれている書にも「養生の基本は春夏秋冬の気の流れに逆らわず、その季節の食物をとり、その季節に合った生活スタイルをする」


とはっきりと明記されています。


暑くなるとクーラーを、食べたいものは24時間365日何でも食せる。このことが何を意味するか。


食事も薬も元はひとつという「医食同源」ということを、いまひとつ考えてみるのも悪くはないだろうか。

 
 
 

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