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トウキ(せり科)

Angelicae radix



【分布】中国では四川、雲南省など。日本では奈良、和歌山、北海道などで薬用として人家に植栽される芳香性の多年草。


【形態】草丈60~70cm。根は肥厚し、茎は直立、分枝。花期は8~9月。枝先に白色の小さな花を多数つける。


【薬用部位】根。根を11月ごろに掘り上げ、水洗い後日干しにする。


【成分】精油のリグルチライド、サフロール、ニコチン酸、脂肪酸のパルマリン酸、クマリン誘導体のベルガテンの他、多糖体など。


【薬効薬理】精油は末梢血管拡張、解熱作用を示し、水エキスは血管透過性を抑制し、眼圧、血圧を下げる作用がある。漢方では鎮痛、鎮静、浄血、強壮薬として貧血症、腹痛、月経不順、生理痛などに用いられる。


 
 
 

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