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ダイオウ(たで科)

Rhei rhizoma


【分布】中国西部に分布し、中国では薬用に栽培され、日本でも奈良県などでわずかに薬用、観賞用に栽培される多年草。


【形態】根茎は肥厚し、黄褐色。茎は短く多数分枝する。花期は6~7月。高さ1~2.5mのよく分枝する花茎を出し、黄白色花を多数つける。


【薬用部位】根茎(大黄<ダイオウ>)。9~10月または4~5月に、3年生以上の株の根茎を堀り上げ、水洗い後、細根と表皮を除いて陰干しにする。


【成分】アントラキノン類のエモジン、配糖体のセンノサイドA~F等、タンニン類のカテキン、ラタンニン、RGタンニン等。


【薬効薬理】少量で大腸を刺激して瀉下作用を起こす。また、胆汁・膵液の分泌をやや亢進させる。


漢方では、瀉下・消炎性健胃薬として用いられる。近年、タンニン類の作用として、腎機能改善作用・向精神作用が報告されている。

 
 
 

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