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タイソウ(くろうめもどき科)

Zizyphus jujuba Mill. var. inermis (Bge.) Rehd.




~ ナツメ ~


【分布】ヨーロッパ南部、アジア西南部原産で、日本には中国から渡来し、日本各地で広く植栽される落葉小高木。


【形態】樹高10m。しばしば枝節にとげをつける。葉は羽状複葉状に互生し、卵形から卵状皮針形で長さ2~6cm、鈍頭か、ときに凹頭できょ歯縁。花期4~5月。核果は楕円形で長さ2~3m。


【薬用部位】果実。果実が成熟しきらないときに採集して、蒸してから日干しにする。


【成分】糖、有機酸類、トリテルペノイドのオレアノール酸、オレアノン酸、マスリニン酸、ベツリン酸、サポニンのチチフスサポニンⅠ、Ⅱ、Ⅲ、サイクリックAMPなどを含有。


【薬効薬理】アデニルサイクラーゼ活性、フォスフォジエステラーゼ活性が認められているほか、鎮静、強壮、緩和、利尿薬としてヒステリー症、神経衰弱などに応用される。


 
 
 

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