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シャクヤク(ぼたん科)

Paeonia lactiflora


【分布】中国東北部、東シベリア、朝鮮半島原産で中国、日本各地で薬用、観賞用に古くから栽培され得る多年草。


【形態】草の丈は50~80cm。根は狭紡錘形か円錐状に肥厚する。茎は数本が直立して無毛。


【薬用部位】根。根を掘り上げ水洗いご日干しにする(赤芍)か、コルク層を除いて蒸し、陰干しにする(白芍)。


【成分】根にモノテンぺル配糖体のペオニフロリン、アルビフロリン、オキシペオニフロリン、ベンゾイルペオニフロリンのほか、安息香酸、ガロタンニンなどを含む。


【薬効薬理】「ペオニフロリン」には鎮痛、鎮静、抗炎症、血圧降下、血管拡張、平滑筋弛緩などの作用。「安息香酸」には局所刺激、防腐、弱い呼吸中枢麻痺、去痰作用など。収れん、緩和、鎮痙、鎮痛薬として、筋肉痙れん、腹痛、胃痙れん、頭痛、婦人病などに応用される。

 
 
 

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