コウボク(もくれん科)
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- 4月2日
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「Magnoliae cortex 」

~ カラホオ ~
【分布】中国南部原産で、浙江、広西、湖南、湖北、四川、貴州などに分布し湿潤で冷涼な気候に適する落葉高木。
【形態】ホオノキ(和コウボク)に似る。樹高5~15m。樹皮は紫褐色、若いときは細毛が多い。葉は互生し、楕円状倒卵形で先端は丸く、基部は楔形。花期は4~5月。若枝の頂に大形(径約15cm)の白色花をつける。集合果は長楕円状卵形。
【薬用部位】樹皮、根皮(厚朴<コウボク>、唐厚朴)。5月上旬から6月下旬に乾いた樹皮または根皮をはぎとり、陰干しにする。
【成分】マグノール、ホオノキオールの他、精油(主成分はβ-オイデスモール)、タンニン、アルカロイド等。
【薬効薬理】アルカロイドにはクラーレ様作用の他、神経節遮断作用・アドレナリン増強作用・抗ピロカルピン作用が認められている。
漢方では、利尿・止瀉・鎮咳・整腸・消化薬として用いられる。また、胸腹部の膨満・腹痛等に応用される。
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