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キョウニン(ばら科)

Armeniacae semen


〜 アンズ 〜


【分布】中国北部原産で、世界各地で果樹として栽培される落葉小高木。日本での生産地は長野県、青森県。冷涼で生育期間中に比較的乾燥する地帯を好む。


【形態】樹高5m位。樹皮は堅い。葉は互生し、卵円形あるいは広楕円形、先端はとがっている。花期は春。葉より先に淡紅色で5弁の花を開く。果実は生のまま食べられ、また乾燥して乾杏を作る。


【薬用部位】種子(杏仁<キョウニン>)。6月頃果実をとり、その中の種子を日干しにする。


【成分】アミグダリン約4%、脂肪油約35〜50%を含む。アミグダリンは酵素で加水分解されてベンズアルデヒド、青酸、ブドウ糖を生ずる。


【薬効薬理】種子を圧搾してキョウニン油をとり、軟膏基剤、油性注射薬の溶剤、毛髪油、コールドクリーム等に使われる。


漢方では鎮咳・去痰薬として、喘息・咳・呼吸困難・身体の浮腫等に用いる。


 
 
 

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