top of page

キジツ(みかん科)

Aurantii fructus immaturus


~ ダイダイ(橙)~


【分布】インド・ヒマラヤ地方原産の常緑小高木。


日本へは古く中国から渡来。


【形態】樹高5m内外。枝にはとげがある。葉は互生し卵状長楕円形、先端がとがる。花期は初夏。こずえの葉えきに、1~数個の白色の花を開く。果実は球形で、冬に熟して黄色になる。果実は酸味が強いので食用にされない。


【薬用部位】果皮(橙皮<トウヒ>)、未熟果実(枳実<キジツ>、枳殻<キコク>)。成熟した果皮を乾燥する。未熟な果実をとり、そのままもしくは半分に横切りし乾燥する。


【成分】精油のd-リモネン、リナロール、シトラール、フラボノイドのヘスペリジン、ナリンギン等。


【薬効薬理】水性エキスには抗アレルギー作用がある。


漢方では芳香性健胃薬として、胸腹部のつかえ・膨満感等を目標に用いられる。


 
 
 

最新記事

すべて表示
ビタミンとその役割

ビタミンは他の栄養素と違い、エネルギーを生み出すなどの役割は無いですが、少量でも必要量が満たされ、酵素の働きを助けて代謝を円滑にする陰の立役者としての役割を持っています。しかしこのビタミンは体の成長や生理機能の調整、疾病の予防などの日々の健康維持に不可欠なものにかかわらず、...

 
 
 
臨床検査基準値一覧

1. 血液一般検査 2. 血液生化学検査 3. 尿検査 4. 血清学検査 5. 腎機能検査 1. 血液一般検査 項目 単位 基準範囲  高値 低値 血圧 (BP) mmHg 収縮期:100~140 拡張期:60~90 高血圧 動脈硬化 心不全 低血圧症  赤血球数...

 
 
 
芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)

「芍薬」と「甘草」というたった2種類の生薬から構成される妙薬 漢時代の「傷寒論」という古典書に載っている処方で、現在でもよく使用される代表的な漢方薬のひとつ。 この処方は2種類の生薬から構成されており、どちらの生薬も痛みを緩和する作用があり、けいれん性の痛みの緩和薬など、各...

 
 
 

Comments


bottom of page