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カザグルマ(キンポウゲ科)

Clematis patens Moor. et Decne.




普通庭園に植栽されている落葉木質のつる性の植物で、花は5~6月にかけて開花します。江戸時代に日本からヨーロッパに輸出され品種改良後、日本に逆輸入されクレマチスとして種苗屋で販売されている。和名は見た目からもわかるように花の形が風車に似ていることに由来し、利尿整腸剤、痛風やリウマチに使用。代表的な薬効成分にサポニン、アネモニン、オレイン酸を含み、特に痛風には著効。根を薬用部とし、中国名で鉄線蓮(テッセンレン)とも呼ばれ、同属のテッセン(カザグルマが花弁8枚なのに対しテッセンは6枚)と共に用いられている。生薬で使用される「イレイセン」として、日本ではこのカザグルマかテッセンかセンニンソウの根を「和威霊仙」と呼び利用されていることに対し、中国ではキンポウゲ科別種のクレマチス・シナセンニンソウの根「威霊仙」が用いられている(本草綱目)。


 
 
 

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